予想以上に追加コストが発生する

システムご導入の際、想定したランニング費用を超えて追加コストが発生していくことはシステム導入ではあることですが、カタログ電子化アプリでは特に顕著にその傾向がみられます。
要因については以下の3つが挙げられます。
①システム管理の適任者が少ないことが最大のリスク
②カスタマイズ費用が想定以上に増えていく。(導入費用を超えることも!)
③データベースがブラックボックス化されている
目次
課題1:システム管理の適任者が少ないことが最大の破綻リスク

特に管理システムはIT知識が必要となるため、限定された管理者が限定された工程しか運用できません。
導入当初の教育コストだけでなく、担当者が転籍したり退職する度に引継ぎや自己学習のために多くの時間が必要となります。
また、対応可能な工程にも制限が出るため、適用工程を増やすためには管理者の増員が必要となります。実際には適用工程が限定されコスト効果も増えていかないため、増員する予算はつけられないという悪循環に陥るわけです。
その結果、担当者の不在が現場の工程に影響を及ぼすことになると、システムの運用を諦めるしかないという状態に至ることになります。
運用のためのスタッフの負荷が大きいシステムは運用効率の良いシステム(do!book)に乗り換えるのが最善策です。
解決1:運用効率の良い『do!book』に乗り換え!

ひな型メンテナンスから運用管理の負担が少ないdo!bookをご導入いただくと最適な改善ループが出来上がります。
誰でも運用に参加できる
↓
適用範囲を拡張
↓
運用効果拡大
↓
ユーザ数ライセンス拡張
(最終的にユーザ数無制限へ)
↓
運用効果極大化
↓
社内他システムと連携拡大
課題2:カスタマイズ費用が想定以上に増えていく(導入費を超えることも!)

『システム連携のために豊富なAPIをご用意しています』というセールストークが良く聞かれますが、これには注意が必要です。
APIとは、システム連携するために規定される言語(道具)のようなものですが、あくまでも当社でいえばdo!bookの開発者が定義したものです。
つまり、do!book開発者以外にはいわば外国語のようなもの。その習得には膨大な手間と時間が必要となります。
実際にお客様社内のシステムと連携する場合、そのAPIが多ければ多いほど、習得に時間がかかるということになり、社内システムの技術者は、敬遠することになります。
つまり、現実的にはソフトベンダー(do!bookでいうと当社)に委託せざるを得ない事態になるのです。
しかも、このAPIを使いこなせる技術者はソフトベンダーにしかおらず、競合することはありません。従ってカスタマイズ費用は競争原理が働かず増加の一途を辿るわけです。
帳票毎にカスタマイズが必要となり、結果として導入費用以上のコストがかかるケースもあるのです。
解決2:お客様が自由に他システム連携できるライセンスご提供(パッケージの場合)

例えば既存のお客様社内のデータベースと連携してdo!bookのレポートへデータを取り込む機能を開発するケースを見てみましょう。
do!book側ではデータ連携モジュールをご用意してそのモジュールと連携するプログラムをお客様環境側で開発していただくだけで、do!book側はシステムの改造は不要です。
システムの検証を行うために、連携するデータをExcelに登録しておくことで検証することも可能。このようなシステム連携は、当社にご相談いただく必要はありません。
本機能をAPIで行う場合は当社側のカスタマイズ費用は100万円以上となりますが、その費用は不要となる仕組みをご提供することで追加コストを低減することを実現しています。
注:弊社の技術指導が必要な場合は技術者の費用は掛かりますが、通常弊社に相談する必要はありません。なお、お客様側での開発をソフトベンダーに依頼する場合はコストが発生します。
<do!bookのデータベースを他システムから参照>

do!bookのデータベースから情報を取得して他の社内システムと連携する場合も、APIを利用してシステム開発するのは大変手間が掛かる作業になります。
do!bookではオプションのライセンス(データベースビュー)をご契約いただくと、do!bookのデータベースの技術情報が開示され、直接アクセスすることが許可されます。(データ保護のためご要望いただいた情報の参照権のみ提供)
『データベースはお客様所有の財産』というのがdo!bookの考え方です。
注:本機能は、セキュリティ上、パッケージ版(お客様専用環境でご利用)のみにご提供されるもので、SaaSではご提供できません。
課題3:データベースが複雑でブラックボックス化されている

他社アプリでは、データベースはブラックボックス化され、そこへのアクセスは難解なAPIを使用しなければいけません。
事実上ベンダーに開発依頼する以外、データベース連携はできません。
折角蓄積したレポートデータもお客様は自由に活用できないという障壁は、ソフトウェアベンダーが作っているものなのです。
解決3:『データベースビュー』ライセンスで情報活用(パッケージの場合)

電子化されたレポートのデータは複雑な構造を持っているため、ITスキルの高い技術者でもデータへのアクセスは容易ではありません。
つまり、単純に開示すればいいというわけではなく、お客様社内の連携用プログラム開発者がわかりやすい構造に内部で作り直す必要があるのです。
例えば、do!bookの作成レポートのデータベースを見てみましょう(上図参照)
作成レポートのテーブル構造はとても複雑ですが、以下の処理により必要な項目だけ整理して利用できます。
①お客様はまず、管理ソフトで参照したい項目を選定します。
②do!bookは、選定した項目の閲覧用のテーブル(ビュー)を生成し、その定義表を提供(管理ソフトから取り出せます)
このテーブルは、連携用プログラムの開発者がわかりやすい形に整理されており、テーブル内で使用する各項目のコードもお客様が決めることができます。
この定義表を参照しながら、開発者は自分が作ったデータベースのようにスピーディに開発することができます。
③生成されたテーブル(ビュー)は、システムを保護するために参照専用に制限されますが、その構造は公開され各種データベースツールでご活用いただけます。
本機能を利用して開発することで、従来のAPIでの開発の1割程度の期間(工数)でデータ連携機能の開発が可能となります。
注:本機能は、セキュリティ上、パッケージ版(お客様専用環境でご利用)のみにご提供されるもので、SaaSではご提供できません。